いろいろなエンディングノート
 このところエンディングノートがブームになっています。
 (終活ノートとも呼ばれています)
書店などに行けばいろいろな種類のエンディングノートが並んでおり、価格は数百円からあります。
また、ネットでも手軽にダウンロード(有料・無料)できるサイトがあります。
・ダウンロードサイト例: https://www.city.yokohama.lg.jp/asahi/〜
エンディングノート」とは、人生の終末に備えて、ご自分の生い立ち、人生、財産、葬儀など供養についての希望や、余命宣告や脳死状態になった時に自分の考え、家族へあてたメッセージなどを、1冊のノートに整理しておくものです。いわば「自分史をまとめたノート」です。
記入にあたっては、チェック式であったり、一覧表に書き込んでいくなど、いろいろと工夫されており気軽に取り組めるようになっています。
 遺言書とは、自分に万が一のことがあった時に、自分の財産をどうするのか(誰にどのくらい相続させたいか)の意思を書き遺しておくもので、法的拘束力があり、死後に効力を発揮します。
逆に、遺言書に葬儀の方法を記載したとしても、これに法的拘束力は持たせることはできません。
 遺言書は極めて重要な書面ですので、偽造や変造を防ぐために、法律で定められた厳格な方式が必要とされ、要件を満たさないものは無効となってしまいます。
 それに対し、エンディングノートに、「財産をこのように分けて欲しい」と細かく書いても、法的拘束力はありません。エンディングノートは法律で定められた遺言書の様式、要件を満たしていないからです。
法的な効力がない反面、様式や書き方にとらわれることなく、自分の希望や考えを自由に書くことができることが特徴です。
 財産については「遺言書」で伝え、葬儀など供養についての希望や、余命宣告や脳死状態になった時に自分の考えを伝えるのは「エンディングノート」と、分けて活用することも方法です。
 
 エンディングノートに法的な効力はありませんが、自分の意志を伝えることができなくなった時に「思いを伝える」だけでなく、とても大切な役割を果たしてくれます。
 エンディングノートを作成されている方からの「遺言書作成」のご依頼、あるいは、エンディングノートを残して亡くなった方の「相続手続」は、私ども実務家にとってはとても助かります。
それは、手続の遂行に必要な情報がたくさん入っているからで、遺言書作成のための「前準備」としても、とても有用だと思います。
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